真・制作部日記

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zoom RSS 「母の身終い」鑑賞記

<<   作成日時 : 2013/12/02 02:07   >>

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久しぶりにシネスイッチ銀座に行きました。余命いくばくもない母親と息子の話というだけでこの作品を観に行きました。以前はちょいちょいこの劇場にも来たものですが、最近はすっかりご無沙汰しておりました。古くなったとはいえ天井が高く広い劇場で、大きなスクリーンにゆったりした座席で、とても良い劇場です。
初日という事で「終活準備ノート」なる入場者プレゼントを貰い、売店では砂田監督の「エンディングノート」のDVDが売られており、なるほどこういう方向性の売りなのかと席に座ったら、まわりは高齢の女性ばかりでした。僕もまもなく50歳になり、母親も70をとっくに過ぎております。僕の母もがんを患った事があるのですが、手術で摘出してすっかり良くなりました。でも、またいつそういうことが起きてもおかしくない歳になっているので、人事ではありません。

お話は非常に淡々と進みます。息子役のヴァンサン・ランドンのだめっぷりと、几帳面な母親役のエレーヌ・ヴァンサンの掛け合いが非常にリアルで、大きな仕掛けのあるお話ではありませんが、胸に沁みる作品でした。
このエレーヌさんは、25年前に公開された「人生は長く静かな河」という作品に出演されてたのですが、その作品は医師の愛人である看護師の逆上によって赤ん坊をすりかえられた二つの家族のお話で、裕福な方の家庭の母親を見事に演じていた方でした。

直る見込みの無い病気になってしまった母親が尊厳死を希望した時、果たして自分はどういう結論を出すのだろうか?この作品ではある決断をするのですが、正解とか間違いとかは無いんだろうなと思いました。ただ、僕ならどんなに大変な状況になってもギリギリまで母親には生きていて欲しいと願うだろうと思いました。そのくせ、もし自分が直る見込みの無い病気になってしまったら、家族に負担をかけたくないので、早い死を望むのではないだろうかと矛盾した事を考えながら帰路に着きました。

先日は樹木希林さんが全身がんであるというニュースが流れて非常にショックでした。がんを患っているのは前から知っていたのですが、そんなにあちこちに転移されているなんて思いませんでした。この作品に希林さんがコメントされてました。

残された人生の時間がふつうの人より短い私にとって、主人公の究極の選択には心が揺さぶられました。私はもっとジタバタするし、ジタバタして逝くのを見せることも私の役割だと思ってます。成熟したフランス映画に役者としておおいに嫉妬しました。
樹木希林(女優)


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